オンチェーン分析プラットフォームのSantimentは5日、ビットコイン(BTC)のオンチェーン活動が2年ぶりの低水準まで落ち込んでいると指摘した。
BTC価格が3カ月ぶりに8万ドル台を回復する一方で、実際のネットワーク利用や参加者数は伸び悩んでおり、価格上昇とオンチェーン activity の間に大きな乖離が生じている。
【参考】X投稿
送金ウォレット数と新規ウォレット数が低迷
Santimentのデータによると、現在のビットコインの日次送金ウォレット数は約53万1,000件、新規ウォレット作成数は約20万3,000件にとどまっている。
いずれの指標も2年ぶりの底圏で推移しており、過去5週間でBTC価格が約22%上昇していることを考えると、通常とは異なる動きといえる。
一般的に、価格上昇局面では新規ユーザーの流入や送金活動の増加が見られやすい。しかし今回の上昇では、そうしたネットワーク参加の拡大が確認されていない。
少数プレイヤー主導の上昇に警戒
Santimentは、ネットワーク参加者の増加を伴わない価格上昇について、少数のプレイヤーが相場を主導している可能性があると分析している。
参加者の広がりが乏しいラリーでは、大口保有者が利益確定に動いた際、新規需要だけで売りを吸収しきれない可能性がある。
そのため、オンチェーン活動を伴わない価格上昇は、相場の基盤がやや脆弱であることを示すシグナルとして見られることがある。
実際、2024年から2025年の上昇局面では、日次新規ウォレット数が10万件を超える水準に達していた。足元の参加者数は、過去の強い上昇局面と比べても勢いを欠いている。
低活動は「エネルギー蓄積」の可能性も
一方でSantimentは、現在の低いオンチェーン活動を必ずしも弱気材料だけとは見ていない。
オンチェーン活動が2年ぶりの低水準にあることは、市場の関心が極端に低下している状態を示す一方で、相場が次の大きな動きに向けてエネルギーを蓄えている可能性もあるという。
過去には、参加者の関心が薄れた局面が相場の底打ちや転換点につながったケースもある。現在のように参加者数が少ない状態でBTCが8万ドルを回復しているのであれば、今後リテール需要が本格的に戻った際には、さらなる上昇余地が生まれる可能性もある。
価格回復の持続性が焦点に
今回のデータは、足元のBTC上昇がどれだけ持続性を持つのかを見極めるうえで重要な材料となる。
価格だけを見ればビットコインは回復基調にあるが、オンチェーン活動の低迷は、まだ市場参加者の広がりが十分ではないことを示している。
今後は、BTCが8万ドル台を維持できるかに加えて、新規ウォレット数や送金ウォレット数が回復に向かうかどうかが注目される。
まとめ
ビットコインは8万ドル台を回復しているものの、Santimentのデータではオンチェーン活動が2年ぶりの低水準に落ち込んでいる。
これは、少数の大口投資家が相場を牽引している可能性を示す一方で、リテール参加が戻った際の上昇余地を残しているとも解釈できる。
今後のBTC相場では、価格回復がネットワーク参加者数の増加を伴うかどうかが、上昇継続を見極める重要なポイントとなりそうだ。